凍結胚移植で自然周期のときタイミングは?移植前の夫婦生活について

自然周期で当日は移植を行う場合、排卵日にあわせてタイミングをとってもよいのでしょうか?
先生に聞き忘れてしまったり、夫婦生活のことなのでなかなか聞きにくかったりしますよね。
各病院のHPを調べ、私が通っている病院の方にも聞いてみました。
もくじ
凍結胚移植 自然周期でタイミングをとってもいいの?
自然周期の場合、排卵日をきっちり把握するのでタイミングが取りやすい周期ともいえます。
お腹の中で育っている卵が良質な卵だったら…?
1つの卵だって無駄にしたくない…
という気持ちはとてもよくわかります。
もしかしたら自然に妊娠するかもしれませんし、何らかの事情で移植がキャンセルになる場合もありますものね。
体外受精で移植前の性交渉については、病院によっても方針が違うようです。
性交渉は控えるべき派の意見と問題ない派の意見をまとめました。
控えるべき派の意見
「自然妊娠と凍結胚が重なった場合、多胎妊娠になってしまうので、それを避けるために夫婦生活は控えた方が良い」
「子宮への感染による流産を防ぐためにも性交渉は持たないよう指導している」
「子宮内外での同時妊娠の可能性がある」
「胚盤胞移植であれば着床率が高いのでタイミングは控えるべき」
控えるべき派の意見で1番多いのは、多胎妊娠のリスク回避のためですね。
不妊治療中の私からすると、双子もいいなあなんて思ってしまいますが、切迫流産になりやすかったり出産もリスクが高かったり良い面ばかりではありません。
私も自然周期で胚移植が決まった時、看護師さんに聞いてみました。
すると「双胎妊娠を避けるため夫婦生活は控えてください」とのことでした。
ですが、避妊を行うなら問題ないともおっしゃっていました。
問題ない派の意見
「自然な夫婦生活を持ったほうが、ホルモン環境には良い」
「2~3個移植する場合は避妊した方が良いが、単一移植であれば避妊指導は行わない」
「タイミングを取ることで自然妊娠が期待できる」
「これまで妊娠しにくかったので双子の可能性は高くない」
「自然周期の排卵日に合わせることで、自然妊娠の確率が高くなる」
「自然妊娠するかもしれないという精神面でのメリットがある」
「精液内には子宮収縮される物質が含まれているが、性交渉によって精液は子宮内に入らないので問題はない(膣内の精液の中の精子だけが子宮に到達する)」
体外受精治療を受けるということは、自然妊娠の確率は低いということ。
また年齢的に時間がない人にとっては、一周期も無駄にしたくないですよね。
自然な夫婦生活はホルモン環境にも良いのであれば、移植後の着床を助けることにもつながります。
体外受精の移植前 夫婦生活を控えるべきとされる理由
移植前の避妊指導は学会への報告も関係しています。
自然周期でタイミングをとりつつ胚移植も行い、妊娠した場合、自然妊娠したのか胚移植による妊娠なのかわかりません。
そのため病院側としては、体外受精児として学会に報告します。
私たち不妊治療を行う者から見ても、自然妊娠の可能性を含む体外受精成功率になってしまうので、正確なデータになりません。
多胎妊娠のリスクを回避するため、そして胚移植による妊娠の正確な数値を把握するために避妊指導を行うクリニックが多いと考えられます。
凍結胚移植でホルモン補充周期のときは?
ちなみにホルモン補充による凍結胚移植の場合は、排卵が起こらないので自然妊娠はしません。
ホルモン補充によるエストロゲンの作用で、FSHやLHの分泌が抑制されるので卵胞自体育たないそうです。
そのため夫婦生活を持っても妊娠の心配はありません。
おわりに
双子リスクは回避したいけれど、今後しばらく夫婦生活が持てないのかと思うと、夫が可哀想な気もしますよね。
妊娠のリスクは避けたいけれど夫婦生活は持っておきたい場合は、避妊に気をつけるようにすると良いかもしれません。
今回が病院のホームページから、医師の方のコメントをまとめました。
最終的には通われているクリニックの方針に従ってくださいね。