カフェインが不妊の原因に!?男性も要注意!不妊治療中はどうする?

妊娠中はカフェインを控えた方が良いと言われますが、妊活中や不妊治療中でもカフェインはよくないのでしょうか?
今回はカフェインと不妊との関係についてお伝えします。

もくじ
カフェインが不妊の原因になる?
普段はルイボスティーを飲んでいます。でもカフェに行くとついコーヒーを頼みそうになりますし、サンドイッチを食べるときは紅茶がほしくなったりします。
我慢しすぎるのもストレスになると思いますが、体外受精の移植前後はとくに神経質になってしまうんですよね。カフェインはどの程度、不妊に影響するのでしょうか?
カフェインの過剰摂取は妊娠力を低下させる
カフェインの過剰な摂取は妊娠する能力を低下させるという研究データがあります。
たとえば1日5杯以上のコーヒー、または、カフェイン500mg以上飲むと不妊リスクを45%高めるとそうです。
さすがに1日5杯以上飲む人は少ないと思いますが、45%ってかなり大きな影響ですよね。
妊娠前のカフェインの過剰摂取により流産リスクが上昇
妊娠中はカフェインの摂取を控える人が多いと思いますが、妊娠前のカフェイン摂取も流産リスクに影響するという研究データがあります。
1日400mgのカフェインを摂取していた女性は、50mg未満だった女性に比べて流産のリスクが1.11倍だったそうですです。
さらに、妊娠前にコーヒーを1日4杯以上飲んでいた女性は、全く飲まなかった女性に比べて流産のリスクが20%高いこともわかりました。
妊娠中だけではなく、妊娠前のカフェイン摂取が流産につながるとは怖いですね。
なぜカフェインが不妊の原因になるのか
では、なぜカフェインの過剰摂取が不妊や流産リスクを高めてしまうのでしょうか。
体を冷やす作用がある
体の冷えはとにかく妊娠にはよくありません。カフェインは体を冷やす作用があるので、内臓や子宮が冷えて妊娠しにくくなると考えられます。これはアイスでもホットでも関係ありません。
鉄分やカルシウムを排出してしまう
カフェイン入りのドリンクを飲むと、トイレが近くなるのはカフェインに含まれる利尿作用が働くためです。尿と一緒に体内に摂り入れた鉄分やカルシウムを排出してしまいます。鉄は妊娠するために、また妊娠を継続するために大切な栄養素の1つです。
カフェインと不妊 男性も他人事ではない
カフェインの過剰摂取は、女性だけの問題ではありません。
海外で行われた研究ですが、1日にコーヒーで3杯以上のカフェインを摂取すると、精子の染色体異常のリスクを高めたのだそうです。他の研究でも、1日265mg以上のカフェイン摂取した場合、顕微受精の妊娠率が低下したというデータもあります。
カフェインを飲むことで精子の運動率が上がる(下がる)という意見については、現在のところ結論は出ていません。
不妊治療中のカフェイン摂取はどうする?
カフェインはとにかく飲まないほうがいい!妊活中は絶対飲まないようにしよう!と、できればよいのでしょうが、生活の中からすべてのカフェインを排除するのは難しいです。
カフェイン量の多い飲み物の代表はコーヒーですね。では、どのくらいのカフェイン量なのでしょうか。
市販の缶コーヒーのミニ缶(180ml~190ml)1本あたりのカフェイン量は110~160mgです。粉で溶かすインスタントコーヒーなら1杯あたり70~80mgとかなり差があります。
抹茶、ココア、紅茶、ほうじ茶、烏龍茶、緑茶などもコーヒーほどではありませんが、カフェインが含まれています。
そのためカフェインにのドリンクを飲むなら、缶コーヒーなら1日1本まで、他のカフェインドリンクと合わせても2杯程度が良いのではないでしょうか。
おわりに
普段からコーヒーや紅茶を飲む人にとっては、カフェインを全て断つことはかなりのストレスになりますよね。イライラすることは妊活にとってもよくありません。
1日1杯までならOKなど、自分でルールを作ってストレスにならずにカフェイン飲料と付きあっていきたいですね。
